whistleblower (7つの会議)
出張の機内(シンガポール航空)の中で、池井戸 潤 原作「7つの会議」(英語名: whistle blower)という、映画を見ました。
簡単にいってしまうと、予算達成の為に、データ改ざんをしてしまった企業の内部告発を、題材とした映画です。
池井戸 潤のビジネス小説が流行っている中、私は一冊も読んでいませんでしたが、初めて、今回触れることになりました。
データ改ざんが行われる背景、行われた経緯、不自然な人事異動、不正の追及まで、スリリングな展開でした。
感じたのは、会社で昇進する為には常に、上の意向を、忖度しなければならない、それができないのであれば、出世レースなんて諦めた方がいいということです。
日本の企業文化では、組織への忠誠というものが非常に重視されます。その忠誠の代わりに、企業は、一定まで社員を守り、社員も心地よく生きていけます。一方で、忠誠を誓わない社員は、組織から村八分とされ、疎外感を持った仕事生活になるでしょう。
それであれば、忠誠を誓って、生き続けた方がいいと思いますが、忠誠を誓い続けると、周りより出世しないとみっともない、成績を出さないと格好がつかないという、プライドが芽生えてきます。
そうなった際に、行き過ぎた忠誠となり、コンプライアンス違反になりかねないということになると思います。
私は、いま、会社から高い評価を受けております。それは、単純に、課長から高い信頼を受けているという曖昧なものではなく、人事制度上、評価されています。ただし、私が優秀かというと、そのような自覚がなく、たまたま、やっていた仕事に追い風が吹き、それを上手くこなし、それを評価してくれた上司がいただけです。
高い評価を受けると、スケベ心が出てきます。
もしかしたら、早く課長になれるのでは?将来は部長になれるのでは?と言った夢も出てきます。しかし、その代わりに、大きなプレッシャーとストレスが与えられると容易に想像できます。
そうなった際に、
自分は耐えられるのか?
上司にノーと言えるか?
など考えてしまいます。それを防ぐ為には、やはり会社以外の組織を作っておくことが大事かと思います。
どちらかというと、私はプライドの高い人間なので、いいポジションが近づくにつれて、スケベ心も出てきますし、失敗した時に、周りから笑われるのではないか?など考えてしまいます。
そうなった時に、自分を保てるのは、会社外の組織でも、それなりの評価・コミュニティを持っていることだと思います。社会的な地位など関係なく、評価してくれる場所を見つけようと思いました。
その場所を探すのは難しいですが、
例えば、息子のイベントを手伝うとか、母校の手伝いをするとか、そんなことから始めていければ、将来、老害にならずに済むと思いました。
精神的にだけでなく、金銭的にも拠り所が持てるよう、資産運用も頑張ります!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。