ワールドビジネスサテライト3月11日 顧客データについて
3月11日のワールドビジネスサテライトで、レシートをスマホで撮影し、アプリを使って送信することで、お金をもらえるというサービスが紹介されてました。
ワンフィナンシャルという会社が立ち上げたサービスのようです。今まで、顧客データというのは、実店舗を持つ小売業の競争力の源泉となっていましたが、顧客データを斯様な形で入手できるとなると、競争力の源泉となり得なくなってきます。
もちろん、このようなサービスを利用する人は、イノベーティブな人など、限定的な為、依然、実店舗から得られるデータの優位性は高いと思いますが、アマゾンが顧客データを入手するために、実店舗へのアクセスを強めている戦略とは違うやり方でデーを集めるという点で、とても画期的だと思います。
(アマゾンは実店舗を販売の場ではなく、顧客と直接、接触できる場、と捉えているようです。)
楽天も同様のサービスに乗り出しており、特定の商品を買った人のレシートを入手する対価として、楽天ポイントを付与しているようです。
商品開発の目線にたったことのある人なら分かると思いますが、商品をリニューアル、立ち上げするにあたって、既存のマーケットの情報を入手するのは非常に難しいです。ベンチマークを決めたり、マーケットリサーチをしたところで、的を得ない開発になってしまうこともしばしばです。
結果、データを持つ消費者に近い商売をやっている人のポジションが高くなってしまうことが多々、見受けられるように思えます。
そういった意味でこのような新しい顧客へのアプローチはとても興味深く思えました。しかも、こちらのアプリを開発したのが18歳の社長ということで、脱帽しました。
社長は、
人が価値がないと思っているものでも、それを集積させれば価値となる
という趣旨の発言をしており、若干18歳でそこまでのビジネスセンスを持っていることに、自分も努力しなければいけない、と思った次第です。
読んで頂き、ありがとうございました。