スタンフォード式最高の睡眠をアップウォッチで検証してみた。
会社の後輩の勧めで、「スタンフォード式最高の睡眠」を読んでみた。
本書の構成・要約は最後に記載するので、もし本を読むほどの時間はないが、少し、興味があるという方は見て欲しい。
簡単にいってしまうと、眠りは
- 最初の90分が非常に大事
- 最初の90分を大事にするためには、眠る前に脳と体を両方ともオフ状態にする
ということが書かれている。理論的に説明がされており、とても納得できる内容ではあるが、一体、どうやって検証できるのだろうかと考えていたところ、世の中には、アップルウォッチという便利なものがあった。
そこで早速アップルウォッチを購入して、「Sleep++」というアプリを使用して検証してみた。「Sleep++」とは、アップルウォッチで心拍数などを検知して、自動で睡眠時間を記録してくれるアプリで、下記の写真のように、睡眠開始時間、起床時間、体が休憩状態になっている時間を分析してくれる。
更に、それぞれの日にちを選択すると、下記の写真のように、Best Sleepという深い眠りが行われている時間も記録してくれる。
2週間ほどの結果しかないが、確かにBest Sleepが睡眠開始直後に来ることもあれば、睡眠開始から4時間ほど経過して来ることがあり、睡眠開始直後にBest Sleepが来た時の方が、確実に体調は良い。
この本が、言っている、「睡眠は最初の90分が大事」というのが非常に実感出来る結果となった。そこで問題なのが、最初の90分にBest Sleepを持ってくる方法である。本書では、「足湯」「退屈な作業をする」など書かれているが、実際、そんなことをするのは億劫なときもあり、なかなかうまくいかない。。。。
理論がわかっていてもなかなか実践できないというのは、よくあることだが、効率的に休息をとって、生活を充実させるためにも多少の努力は必要だなぁ、と感じさせられた実験であった。
<本書構成>
- 睡眠を疎かにすることの弊害
- 睡眠の効果・役割
- 睡眠は「量」×「質」で決まる。->「量」はコントロールが難しいので、「質」を高めることが望ましい。
- どのように「質」をあげるか。->「質」を上げるためには、「体温」と「脳」の「眠りのスイッチ」をコントロールするのが肝要。
- 「睡眠」と「覚醒(起きている時間)」は表裏一体。-> どう起きているかも意識する。
- その他のトピック(会議での眠気の対処法など)
<本書内容>
・一番深い眠りは、最初の90分(黄金の90分)に来る
・その深い眠りを深くすることが「睡眠の質」を高めること
・最初の90分を深い眠りにするためには、
1.体の深部温度を下げる
A)「眠る90分前に風呂に入る」
(眠る90分前に風呂に入ることで、深部温度が急激に上がり、寝るときに
は、下がった状態になる。)
B) 時間がないときは、足湯、又は、直前のシャワー。
足湯ー>末端の温度を高めることで、体内は下がる。
直前のシャワーー>90分前の入浴の簡易バージョン。
C) 室内温度快適に保つ。
2.脳のスイッチをオフにする。
A) 寝る前は単調な作業をする。(興味のないTVの聞き流しなど)
B) 運動と強い・長時間のブルーライトを避ける
C) 寝る時間と起きる時間を固定することで、脳がオフになる時間を定める
※この他にも「良い睡眠」を可能にするには、「良い覚醒」が必要とのことで、いくつか注意点が記載されている。