お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する
ジム・ロジャース著 「お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する」を拝読しました。
その題名の通り、世界的なお金の流れを解説して、今後を見通す趣旨の本です。本書では、歴史的にみて、アジアから西洋に移動していったお金が、アジアに戻ってきており、現在は、アジアが債権国、西洋が債務国という構造であると、理解されています。その中で、朝鮮半島、中国といった特定の地域の将来性を見据え、その将来性に合わせて、日本がどのように変化対応していくかの重要性を説いています。(日本は、農業、観光、教育に注力していくべきだと。)
また、アジアの隆盛を前に、アメリカやロシアといった大国への影響も示唆しています。
こういった、地域的にどこが今後ホットな地域かを推測した上で、フィンテック、AI、ブラックチェーンという産業別の動向も見据えて、投資に向き合っていくことが肝要だと説いています。
当方の理解では、ジム・ロジャースという投資家は、キャピタルゲインを見据えて、物事を捉えている投資家で、インカムゲインをKPIとした投資家とは、質が違う投資家と理解しました。
インカムゲインを目標としている私とは、少々異なる点がありますが、将来を見据えて自分の戦略を決めていかなければいけないという点では、とても参考になりました。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。