家電量販店の競争力
先日、空気清浄機を購入しに、家電量販店に行きました。お目当ての商品は決まってたので、特に店員に相談することもなく、商品の値段を確認したところ、ネット通販より、5,000-6000円程度高かったです。
店員に確認したところ、値下げできるのは、1,000円程度、保証内容はメーカー保証と一緒で、保証を延長したければ、料金を払わないといけないとのことでした。
私からは、それであればネット通販で買う方がいいですね、と返答したところ、ネット通販は店舗運営の経費がかかっていないので安いです、と誰もが知っている話をご丁寧に説明してくださいました。一体、この店員は、自分の存在意義をどこに見出しているのだろうと考えざるを得ませんでした。
私は、大型家電は間違いなく家電量販店で買っております。それは、保証延長や配送料まで入れると家電量販店の方が安いことが多いからです。家電量販店は、規模の経済性を駆使して、配送料や保証延長のコストを抑え、ネット通販に対抗できるようにしていると思います。
また、携帯保護フィルムや充電器など、即時必要なものも店頭販売に優位性があるかと思います。
それでは空気清浄機のような、配送せずに自分で持ち帰れるもので、早急に必要ではないものを店頭販売で買う意味はあるのでしょうか。
単純に販売価格だけを比較すると、店舗運営のコストがかかる分、店頭販売がネット通販に優位性を見出すのは難しいと思います。しかし、店頭販売が持っている実店舗での消費者行動パターンを駆使して、売れ筋の商品を揃え、在庫リスクやキャッシュフローを改善させれば、ネット通販に優位性を持つことは十分にできるのではと考えます。
つまり、早急に必要ではなく、運搬も用意な商品は、量販店の仕入戦略によって、競争力が別れてくると感じました。(実際、他の家電量販店では、ネット通販と遜色のない値段で販売されており、そちらで購入しました。)