世界最先端のマーケティング(日経BP)を読んで
世界最先端のマーケティング〜顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略〜を読みました。
内容は、顧客に繋がる為のチャネルとして、オンライン、オフラインをそれぞれを混合して、繋がっていくマーケティングの手法の具体例を紹介してます。
また、顧客との繋がり方に関して、購入の段階だけでなく、選択・購入・使用のそれぞれに、フェーズを分割してのアプローチ方法、それぞれの段階で顧客と対話しながら「個客」として認識する必要性を説いています。選択・購入・使用までを一つの「顧客時間」として認識して、その顧客時間の中で客に価値ある体験を提供していく、ということだと理解しました。
そこで、なぜ、多くの企業が川下・消費者にスポットライトを当てるようになったのか考えてみると、今まで消費者はないがしろにされていたのだと思います。
スマホが普及する前、消費者は情報に簡単にアクセスすることができず、製造者都合で作られた商品(製造者がいいと思ったもの、製造者が売りたいもの)を買うように仕向けられていました。しかし、消費者が情報に、容易にアクセスできるようになったことで、商品が比較されるように、「マーケティング」に力を置く企業が増えてきたのだと思います。
今まではプロダクト・アウトの発想だけで、商品展開を進めてきた企業が多い中、それだけでは通用しなくなり、マーケット・インの発想も必要になってきているが故に、このような書籍が人気を博す結果になったのだと思います。
余談ではありますが、よく、マーケット・イン、プロダクト・アウトを二項対立で話すビジネスマンが多い気がしますがね、アプローチの方法の違いなので、あくまで、生産者・消費者の双方に良いものを作らないと売れないですし、長続きはしません。
私もマーケティングもどきをすることがありますが、本書の手法、考え方は非常に勉強となりました。
宜しければ、皆様もご一読いただければと思います。読んで頂き、ありがとうございました。